忍者ブログ

箱庭傀儡-ハコニワダミィ-

こんにちは,壱といいます. 主食はB'zとFACTとキングダムハーツ!ライヴレポと,仕事(葬儀関係)についてがメインです.狭い処ですが、どうぞごゆるりと‥‥

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

  • 04/18/19:44

初めての直葬

先月、祖母が亡くなりました
今まで何回か見送りをしましたが、今回は初の直葬=葬儀を行わず火葬する というのを経験したので記載しておきます
加えて、祖母についても書き残しておきます
っつーか、そっちの話のが長い()





仕事から帰宅すると、母方の伯母から一通の手紙が来てました
「ばーちゃんが3日前から危篤です」と書かれていて、手紙に書いてあった番号に電話を掛けてみると、「今日の昼に亡くなった」とのこと

祖父が亡くなってから暫くは広い一軒家に一人暮らしをしていて、流石に管理が難しくなったのか、祖母は土地を売ってアパートに移り住みました
この頃の私は上の子が生まれており、祖母には認知症の症状が少し出始めていました
ヘルパーさんに家事を手伝ってもらい、デイに通いながら、多分、2年くらいは静かに暮らしていたのですが、心筋梗塞で救急搬送されたとの一報を受けて病院に駆けつけました

今は修復不可能()ですが当時は母とも連絡を取っていて、手術のことについて話していたと思います
でも、術後にアパートへ帰すのはもう無理かな、と思いました
人知れず亡くなったりするよりは、常に周りに誰かに見守っててもらえる環境の方がこちらも安心出来る……ということで、ケアマネと相談して共同住宅に住んでもらうことにしました
そこでも静かに暮らしていて、「ここがばーちゃんの終の棲家かな…」なんて思ってました

祖母の子供たち、私にとっての伯母や母にはやや重度の精神疾患があり、とてもじゃないけど祖母のことを丸投げ出来る状況ではなかったので、緊急連絡先は私に、担当者会議には私が出ていました
下の子が生まれてからは、祖母の様子を見に行く機会もぐっと減りました
その間に認知症は進み、祖母は要介護5(いちばん重い)の認定を受け、私のことは忘れてしまいました

ぶっちゃけ、祖母が倒れてから共同住宅に住むようになるまでめちゃくちゃしんどかったんですよ
父も生前、「何で孫のお前がそこまでやらなきゃなんないんだ?普通は子供であるお前の母親や伯母がやるべきことなんじゃないか?」と云ってくれてました
伯母にもちょっとキレてくれたらしくて、ちょっと嬉しかった(伯母は私がやったことの半分も知らない)
いやね、可能なら是非そうしてもらいたかったけど誰も出来る人がいなかったから私がやってたってだけでね

で、1年くらい前に「入院・手術するからデイと共同住宅の利用は終わり。術後は特養に」とケアマネから連絡をもらい、多大な感謝とともにそのような運びとなりました
これでばーちゃんのことはもう心配しなくていい
正直、ほっとしてました

ずっと入院してたの知ってたよ
でも私、一度も見舞いに行かなかった
だって行っても私のことも娘たちのことももうわかんなくなってんじゃん
そんな風に、いじけてました

伯母の案内で、遺体が安置されてる場所に行きました
髪は真っ白で、綺麗だった
顔に触ると、まだ少しあったかかった

伯母が喪主をやることになってました
祖母も伯母も生活保護受給者で、葬儀にかけられる金はほぼ無いようなものでした
というわけで伯母は葬儀屋さんと役所へ
結果、直葬という形を採ることになりました

因みに、亡くなってから24時間経過しないと遺体の火葬は出来ません

祖母と私の父は同じ宗派で、父が存命中は祖母の葬儀をお寺でやって欲しいとお願いしてました
でも父の方が早く逝ってしまった()からちょっと困った…というわけで、父が生前仲良くしてもらってたご友人(この方も同じ宗派で祖母のことも知ってる)に相談
私としては、祖母は熱心に拝んでたし元気な時はお寺にきちんと通ってたから、是非ご住職にお経あげてもらったり戒名もお願いしたくていたけど、「タダではやってもらえない」ってとこでつっかかっちゃいましたOTL
かといって私から出せるお金もないし、祖母が望む形で弔ってやれないことにちょっと胸を痛めました
ご友人からは「金銭的なことも含めて、喪主(伯母)がどうしたいかが全て」とアドバイスをもらい、伯母にもその旨伝えました
ついでに、微力ながら何か手伝えないかと云うと、「遺影に使う写真を用意して欲しい」とのことで、使えそうな写真を預かりました

翌朝、休みを取ってもらった旦那と用意や準備
訃報聞いた時点で旦那には「ばーちゃん亡くなった」と知らせ、
旦那「通夜は何時から?」
私「葬儀はやらない」
とやり取り……同僚から「え、通夜やらないの???」とびっくりされたとか笑

伯母とは火葬場で待ち合わせ
ちょっと間に合わなくて、最後のお別れは無理そう…と思ってたら、お経の声がしました
伯母は、色々考えた末にご住職に連絡をしたそう(伯母も同じ宗教)で……最初の文字が私の父の戒名と一緒という、偶然で素敵な戒名も頂いてました
因みに、このご住職には父方の祖母と父の時にも大変お世話になりましたm(__)m
骨は、意外にも綺麗に残ってました
やせ細ったばーさんの骨なんて大した残りもしないだろ…と思ってたら骨壺に入りきらなくて職員さんが上からバキバキと砕いておりました()
喉仏、手の指仏、足の指仏、所謂「三仏」と呼ばれる骨も綺麗に残っていました
収骨後は繰り上げ法要の為、お寺に向かいました

直葬は、故人との別れの時間が極端に短いです
だからこそ、祖母の訃報を伝えたい人はちらほら居ましたが、喪主である伯母に迷惑かけてもアレだし私の独断で出来ねぇや…ってことで止めました
本当にこれで良かったのか…ってのは正直なところわかりません、「死人に口なし」なんで()

最近は大きな葬儀を行う人の方が少ない傾向にあります
直葬というスタイルも、そのうち一般化すると思います
家族葬よりももっと静かで小さなお見送りです
心から弔う気持ちがあれば、故人とのお別れに大きいも小さいもないですね
そんな感じです

拍手

PR
  • 02/26/17:39
URL
FONT COLOR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS

TRACK BACK

トラックバックURLはこちら