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箱庭傀儡-ハコニワダミィ-

こんにちは,壱といいます. 主食はB'zとFACTとキングダムハーツ!ライヴレポと,仕事(葬儀関係)についてがメインです.狭い処ですが、どうぞごゆるりと‥‥

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  • 04/27/07:29

初めての直葬

先月、祖母が亡くなりました
今まで何回か見送りをしましたが、今回は初の直葬=葬儀を行わず火葬する というのを経験したので記載しておきます
加えて、祖母についても書き残しておきます
っつーか、そっちの話のが長い()





仕事から帰宅すると、母方の伯母から一通の手紙が来てました
「ばーちゃんが3日前から危篤です」と書かれていて、手紙に書いてあった番号に電話を掛けてみると、「今日の昼に亡くなった」とのこと

祖父が亡くなってから暫くは広い一軒家に一人暮らしをしていて、流石に管理が難しくなったのか、祖母は土地を売ってアパートに移り住みました
この頃の私は上の子が生まれており、祖母には認知症の症状が少し出始めていました
ヘルパーさんに家事を手伝ってもらい、デイに通いながら、多分、2年くらいは静かに暮らしていたのですが、心筋梗塞で救急搬送されたとの一報を受けて病院に駆けつけました

今は修復不可能()ですが当時は母とも連絡を取っていて、手術のことについて話していたと思います
でも、術後にアパートへ帰すのはもう無理かな、と思いました
人知れず亡くなったりするよりは、常に周りに誰かに見守っててもらえる環境の方がこちらも安心出来る……ということで、ケアマネと相談して共同住宅に住んでもらうことにしました
そこでも静かに暮らしていて、「ここがばーちゃんの終の棲家かな…」なんて思ってました

祖母の子供たち、私にとっての伯母や母にはやや重度の精神疾患があり、とてもじゃないけど祖母のことを丸投げ出来る状況ではなかったので、緊急連絡先は私に、担当者会議には私が出ていました
下の子が生まれてからは、祖母の様子を見に行く機会もぐっと減りました
その間に認知症は進み、祖母は要介護5(いちばん重い)の認定を受け、私のことは忘れてしまいました

ぶっちゃけ、祖母が倒れてから共同住宅に住むようになるまでめちゃくちゃしんどかったんですよ
父も生前、「何で孫のお前がそこまでやらなきゃなんないんだ?普通は子供であるお前の母親や伯母がやるべきことなんじゃないか?」と云ってくれてました
伯母にもちょっとキレてくれたらしくて、ちょっと嬉しかった(伯母は私がやったことの半分も知らない)
いやね、可能なら是非そうしてもらいたかったけど誰も出来る人がいなかったから私がやってたってだけでね

で、1年くらい前に「入院・手術するからデイと共同住宅の利用は終わり。術後は特養に」とケアマネから連絡をもらい、多大な感謝とともにそのような運びとなりました
これでばーちゃんのことはもう心配しなくていい
正直、ほっとしてました

ずっと入院してたの知ってたよ
でも私、一度も見舞いに行かなかった
だって行っても私のことも娘たちのことももうわかんなくなってんじゃん
そんな風に、いじけてました

伯母の案内で、遺体が安置されてる場所に行きました
髪は真っ白で、綺麗だった
顔に触ると、まだ少しあったかかった

伯母が喪主をやることになってました
祖母も伯母も生活保護受給者で、葬儀にかけられる金はほぼ無いようなものでした
というわけで伯母は葬儀屋さんと役所へ
結果、直葬という形を採ることになりました

因みに、亡くなってから24時間経過しないと遺体の火葬は出来ません

祖母と私の父は同じ宗派で、父が存命中は祖母の葬儀をお寺でやって欲しいとお願いしてました
でも父の方が早く逝ってしまった()からちょっと困った…というわけで、父が生前仲良くしてもらってたご友人(この方も同じ宗派で祖母のことも知ってる)に相談
私としては、祖母は熱心に拝んでたし元気な時はお寺にきちんと通ってたから、是非ご住職にお経あげてもらったり戒名もお願いしたくていたけど、「タダではやってもらえない」ってとこでつっかかっちゃいましたOTL
かといって私から出せるお金もないし、祖母が望む形で弔ってやれないことにちょっと胸を痛めました
ご友人からは「金銭的なことも含めて、喪主(伯母)がどうしたいかが全て」とアドバイスをもらい、伯母にもその旨伝えました
ついでに、微力ながら何か手伝えないかと云うと、「遺影に使う写真を用意して欲しい」とのことで、使えそうな写真を預かりました

翌朝、休みを取ってもらった旦那と用意や準備
訃報聞いた時点で旦那には「ばーちゃん亡くなった」と知らせ、
旦那「通夜は何時から?」
私「葬儀はやらない」
とやり取り……同僚から「え、通夜やらないの???」とびっくりされたとか笑

伯母とは火葬場で待ち合わせ
ちょっと間に合わなくて、最後のお別れは無理そう…と思ってたら、お経の声がしました
伯母は、色々考えた末にご住職に連絡をしたそう(伯母も同じ宗教)で……最初の文字が私の父の戒名と一緒という、偶然で素敵な戒名も頂いてました
因みに、このご住職には父方の祖母と父の時にも大変お世話になりましたm(__)m
骨は、意外にも綺麗に残ってました
やせ細ったばーさんの骨なんて大した残りもしないだろ…と思ってたら骨壺に入りきらなくて職員さんが上からバキバキと砕いておりました()
喉仏、手の指仏、足の指仏、所謂「三仏」と呼ばれる骨も綺麗に残っていました
収骨後は繰り上げ法要の為、お寺に向かいました

直葬は、故人との別れの時間が極端に短いです
だからこそ、祖母の訃報を伝えたい人はちらほら居ましたが、喪主である伯母に迷惑かけてもアレだし私の独断で出来ねぇや…ってことで止めました
本当にこれで良かったのか…ってのは正直なところわかりません、「死人に口なし」なんで()

最近は大きな葬儀を行う人の方が少ない傾向にあります
直葬というスタイルも、そのうち一般化すると思います
家族葬よりももっと静かで小さなお見送りです
心から弔う気持ちがあれば、故人とのお別れに大きいも小さいもないですね
そんな感じです

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  • 02/26/17:39

肩の荷がめちゃくちゃ下りる

実家の不動産の類いを手放すことに成功しました

最初に売買の話を進めていたところとちょっとした行き違い(ということにしておきましょう)があって、「いつになったら決着つくんよ」と焦燥に駆られ苛々しておりましたが、お陰様でどうにかなりました

何年も看板を掲げたまま無駄に固定資産税を払い続けるという苦行を強いられなくて済んだのは、不幸中の幸いとでもいいますか…沢山の方に助けて頂いたのはいうまでもありません

土地不動産に関しては最大の悩みでして、年内に手放したいという願いが叶い、「胸を撫で下ろすとはこういうことか」と身に染みております

相続関係って、金も時間もめちゃくちゃかかるしほーんとに面倒臭い
煩い親戚連中が居なくて揉めずに済んだのも、ストレスの軽減になっていたと思います

詳細は割愛しますが、ゴミ屋敷の如くモノで溢れ返っていた部屋の整理を一切しなくても良いという話になっておりまして
これね、マジで有り難い

遺品整理は、ガチで大変です
思い出の品として残しておきたいもの、ゴミ同然のもの、金に変えられそうなもの…仕分けるだけでもめちゃくちゃ時間かかります
男手がないとかなりキツいし、最初は義実家にも応援を頼み、日にちを決めて一斉に行う…という案もありました
町内の古紙回収のときに紙類をまとめて処分して、衣服はレンタカーを手配してリサイクルセンターに持ち込む…とかね
考えるだけでも気が遠くなって、目眩がしましたOTL

でも今考えてみれば、私が片付けたものといえば仏壇くらいかもしれません
それだけで済んだのは、本当に有り難いこと



あと、モノに対する執着心とか考え方がほんの少し変わりました

すげぇ乱暴な言い方しますけど
故人の遺品ははっきり言ってゴミです
もう、この世に一切必要のないものです
でも、なかなか棄てられない、棄てきれないと思う気持ちも痛いほどわかります

形見分けという習慣に肖り、本当は私が着ようと思ってたライダースジャケットを旦那がたまに着ており(私じゃ肩幅が合わずOTL)、まだ使える食器や筆記用具を普段から使い、青いネクタイとショートブーツは私が貰い、たまに身に付けています
あと、仏具も、父が使っていたものをそのまま使用しています

というか、それくらいしか使えそうなものがなくてOTL

そんなもんなんだな、と思いました



日曜日、少し早いけど一周忌の法要を行います
まだ一年経ってないんだけどねOTL
っていうか亡くなったの元旦だけど、元旦に法事やるわけにもいかんしねOTL

これも、遺族が気持ちの整理の為にやるってだけなんだよね

永遠に会えないっていう現実が、ちょっと哀し過ぎるから

人が、身内が死ぬということで、思うことが沢山ありました
自分の気持ちの整理の意味も込めて、何かの折りにまた書き綴りたいと思います

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葬儀当時とお寺のお話

お寺さんといえばよく「檀家さん」って言葉を耳にしますが
うちの場合も檀家なのかな??
父が信仰していた宗派では信徒さんとか信者さんっていう言い方をするので、私にも檀家という言葉にはあまり馴染みがありません
小さいときから通ってはいたけど、説法なんてそっちのけで同年代のコたちとはしゃぎ回ってました\(^o^)/

父は超絶信仰心の強い人で、それが元でリコンしたと言っても過言ではないくらいでした(因みに新興宗教ではありません)

そして、私には信仰心の欠片もありません
自分が信仰すること自体気持ち悪くて、最早アレルギー状態です\(^o^)/(でも宗派問わず、海外のものも含めて神話とか成り立ちとかは凄く好き)
私自身、父が宗教に依存(だったと思う)していて淋しい想いをしていたのも事実です

あとね、そういう信仰をしていたとしても、誰もが心が清らかな訳ではないということも知ったから
同じ信者でも露骨に父の悪口言う奴もいるし(これは事情を知る一部の方に壮大に愚痴りました笑)

剰え、父の葬儀でもやらかしてくれやがった奴がいました
参列者が疎らになった後に何を言い出すかと思えば、「お父さんの大事にしていたもの、次はあなたが守っていってね」だってさ
「私は受け継ぐ気はありません」ってキッパリ言いました、そしたらあろうことか眉毛顰めやがりましたからねバッチリ見てたぞこのクソババァいっそお前が逝けよ(失礼)

父はお寺ではそれなりの立場の人間で、癖の強い性格も手伝ってか妬まれたり嫌ってる人も多かったんです
それでも、三が日にも関わらず沢山の方が葬儀に来てくださいました
別に義理だったとしても構わない
大袈裟じゃなくて、ほんとに沢山の人たちに見送って頂いたから、父は幸せだった筈です

葬儀の間、私は号泣しました
恐らく参列された方々を大いに勘違いさせてしまったんじゃないかなと思いますが(沈)、哀しくて泣いたんじゃなく、嬉しくて泣いてました

ご住職のお経読み終わって、戒名の意味聞いてまず号泣(それまでは「ひょっとして自分この葬儀で泣かないんじゃないか」くらい思ってました笑)
父の信仰に恥じない、本当に素敵な戒名を頂きました

参列された方々のご焼香の列を見て涙腺のリミッター崩壊\(^o^)/長蛇の列が続いてて、涙が止まりませんでした

父と長年お付き合いしてくださってた彼女&会社の後輩さんが見えててまた号泣
お二方とも、まだ息のあるうちに病院に来てくださいました

翌日の告別式にて改めてご住職にご挨拶した折、自分には信仰心がないことやら件のババァのことを半ば自棄になりつつ話したら、あまりにも優しい言葉を次々と頂いて朝から涙腺決壊\(^o^)/ケショウオチル

私も小さいときにお世話になっていた父のご友人にどうしても訃報を伝えたかったけど伝える手段が見つからなかった…にも関わらずそのご友人が一家総出で来てくださったのを見て盛大に号泣
そのご友人に父の訃報を伝えてくださった方がいらっしゃったことにも感謝の気持ちが込み上げてきて、ひたすら号泣号泣アンド号泣

骨を拾ってるときは不思議と涙も出なく、「親父さん、骨密度高いな」とか思ってました笑
肩甲骨とか上腕骨、それと喉仏も、感動するくらい綺麗に残ってました
骨壺に収まりきらないから、上からバキバキに折られてしまって軽くショックを受けました\(^o^)/(事前に説明は受けてました、はい)
ほんと、写メ撮りたいくらい綺麗だったんです

旦那と二人喪主を務めて(名前は私一人だけですが、終わりの挨拶は旦那がしてくれました)文字通り恙無く葬儀を終えられ、忙しく道も悪い中来てくださった恩師から「自分が知ってる中で喪主はあなたが最年少」と云われ、私もこんなに早く親を見送ることになろうとは思いもしませんでしたが、一人の人間の“生涯”というものをまざまざと見せつけられたように思います
ほんとに、色々勉強になりました



後もう少しで日付が変わります
私はひとつ、年を取ります
今、私が幸せに過ごしていられるのは、他でもない父のお陰です
納骨堂が併設されてるので、お寺に行けばいつでもお参りが出来ます

ついさっきまで、仮眠(ほんとは爆睡)してました
夢を見ました
私は子供たちとお寺にいました
父がいました
「嫌なら無理してお寺に行かなくて良いよ」と云われました

いや、違うのさ
確かにいつも足が重いってのが本音だけど、貴方が大事にしていたものだから、私も大事に思ってるよ
嫌いだよ、宗教なんて
家族をも幸せにできないなら、そんなもの要らない
でも、貴方が私や娘たちに費やしてくれた想いは、私が生きてるうちは無駄にしたくない
お寺に行くのは、家族と一緒に貴方に会いに行くため
ただそれだけだから

だから、明日は会いに行く
明日は娘たちとお寺に行って父に会って、「私、今日誕生日だよ!」と子供みたいに云って来ようかと思います

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身内が逝去しました(備忘録その④)

続き


私の場合、父が生命保険に加入しており、受取人が私だったので、先にその手続きを行うことにしました
電話で父が亡くなった旨を伝え、必要書類を送って貰いました
ここで、死亡保険金と一緒に入院中の保険料も下りることがわかりました(加入していた保険の種類に応じますので、ご確認を)

そこで、病院に『入院証明書』を書いて貰うのです、が‥‥
これ、出来上がるまでに結構時間がかかる上(概ね10日~2週間前後?)、一部につき5000円くらい掛かりますOTL
貰える金額が微々たるものであれば無理して手続きする必要は無いと思います

保険会社さんの話では、『時間かかっても大丈夫』とのことでした
ほんと、それなりに時間掛かりますしね‥‥当然っちゃ当然です
期限は無いと云われたので、この処理はゆっくりのんびりやれます(確か期限がある場合もあったような‥‥保険会社に確認しましょう)

余裕があれば、保険証券の類いを手元に置いておくと楽です(保険者番号がわからなくても、故人の名前と生年月日を伝えれば大概はOKです)
証券の保管場所がわからないと家捜しすることになるので、存命のうちに訊いておきましょう

また、故人が、
◆年金を受給していた場合(亡くなった時点で年金は停止になります。年金は偶数月に、2ヶ月分まとめて支給されます)
◆年金受給前に亡くなった場合(殆どの場合は64歳以下)
◆現役で働いていた場合、尚且つ厚生年金に加入していた場合(所謂サラリーマンの方)
これら全ての場合において手続きが必要ですが、管轄が違います
国民年金は年金事務所ですが、厚生年金なら故人の勤めていた会社に詳細を訊かなければなりません

故人に配偶者や未婚の子供がいる場合は『遺族基礎年金』が支給され、年金受給前でも『死亡一時金』が受け取れる場合があります
↑但し、『申請者が故人と“同一世帯ではない”』場合、この手続きは結構面倒です‥‥やるやらないの判断は遺族で話し合って決めて良いと思います、ほんとに面倒臭いです‥‥

また、父の会社に行った折話を訊くと、『葬儀を執り行った人間(相続人)に葬祭費用が支給される』ということがわかりました

思わぬところから支給されるケースもあるので、見当が付きそうなところには只管電話で確認するに限ります

銀行口座が凍結された後、引き落としに使用していた口座から引き落としがされなくなり、保険会社や役所から『あれー、どうなってんのー?』という手紙が届いたりするかと思うので、本当に何もわからないときはその一報を待つのも一つの手かな、と思います



一先ず、こんなところでしょうか
何か気付いたことがあったら追記します

司法書士さんは書類を取り寄せるところから全てやってくれますが、当然その手間賃は発生します
社会勉強兼ねて取れる書類は自分の足で取りに行くのも良いのかな、と思います
司法書士さんも役所の方も年金事務所の方も、みーーーんなプロです
『こんなこと訊くの恥ずかしい‥‥』と思わず、わからないことは逐一訊きましょう
事務的で冷たい印象も受けますが、向こうもお仕事なのでそれは仕方ないことです
感情移入してたらキリが無いですしね
でも、いちいち同じことを質問したとしてもそれで面倒臭そうな顔をする人は99割居ません(断言します、ほんとに居ません)
故人との別れを受け入れられず流れるように事務処理を行うことは、遺族にとってはとても心が痛むことと思います
もし面倒臭そうな態度をとる奴が居たら迷わず“苦情”を申し立てて、窓口から去って貰いましょう

それと、なるべく一人で抱え込まないで周りに相談しましょう
家族や友人は勿論、行政の方も相談に乗ってくれます



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つづきはこちら

身内が逝去しました(備忘録 その③)

現在もまだ奔走しておりますが、財産相続などお金が絡むことについての流れを書き記したいと思います


まず、『死亡診断書』について
これはお医者さんが、亡くなってすぐ書いてくれます
原本は役所に提出してしまう&沢山の場面で使うので、コピーを取っておくと良いです
大概は病院や葬儀屋さんに頼めばやってくれますし、うちは病院も葬儀屋さんも多めにコピー取っといてくれました

葬儀屋さんが役所に提出してくれたのであとは丸投げ
提出された時点で、故人は“除籍”になります
尚、死亡診断書を提出してすぐに故人の銀行口座が凍結されることはありません
多少のタイムラグがありますので、引き落とせるのなら早めに‥‥(本来なら存命のうちに引き出しておくのがベスト!!!です)
もし高額な預貯金(うん百万とか)や定期預金がある場合、凍結されてからでは引き落としや口座の抹消がとてもとても面倒臭い、らしい、ので‥‥

さて、次は相続の話
故人が亡くなったら、やらなければいけないことが山ほどあります
相続もそのうちの一つですが、ほんとーーーーーに面倒な手続きを沢山沢山踏みます
父が亡くなる前に『身内が死んだらやることリスト』みたいな記事を読んでまして、それには『面倒なことはプロに任せた方が良い』との記載が

私は迷わず「プロに任せる」ことにしました
そのプロは、“司法書士”さんです
どういう書類が何通必要なのか、お金は幾らかかるのか、凍結された銀行口座について等々‥‥わからないことにはほぼ全て答えてくれ、面倒な手続きの殆どを代行してくれます
ぶっちゃけ、司法書士さんへのお金を渋って全て一人で行うよりも精神的にかなり楽です(記事にも書いてましたが、ほんとです。出し惜しみは損です)

で、順番が前後しちゃったのですが
まずは役所に行って、『誰が相続人なのか』という証明書を貰う→記入して提出、その後に司法書士さんのところに行きました

父の遺産は、土地家屋の不動産関係、車、単車くらいでした
因みに‥‥相続を『放棄』する場合、相続人が故人の死亡を知り得てから“3ヶ月以内”にその手続きをしなければなりません
故人に債務があった場合はそれも相続するので、
プラスなら相続、マイナスなら放棄、と選べば良いのですが、3ヶ月を過ぎるとプラスだろうがマイナスだろうが自動的に相続することになります

司法書士さんは故人の債務調査も行ってくれます
ので、心配な方はお任せしちゃいましょう

次に、必要書類の確認

故人の必要書類
◆除籍謄本(故人の『出生~死亡まで』が全て記載されているもの。出生地が死亡時点の本籍と違う場合、その本籍地から謄本を貰わなければなりません)
◆改製原戸籍(かいせいはらこせき と読みます。結構必要です←私も未だによくわかってないので、詳しくはググってください)
◆住民票(当然ながら、除籍されているもの。要る場合と要らない場合があります)
◆死亡診断書
◆不動産を所持していたとわかる書類(『名寄帳』というものがあるのですが、無料で発行してくれます←市町村によるようです‥‥)

相続人の必要書類
◆戸籍謄本(故人との続柄が『子供』で、結婚して姓が変わっている方は、親子関係を証明するのにめちゃくちゃ必要です。嫌ってほど使います)
◆住民票(世帯全員分載ってるとベスト)
◆印鑑証明(印鑑と身分証明書があれば15分くらいで作れる&すぐ発行してくれます)
それと、
◆印鑑(認め印で可)
◆通帳(本人名義のもの)

大体こんなものかな、と
足りなくて何度も役所に足を運ぶのが面倒だと思って多めに取ったのですが、謄本は住民票と比べて値段が高いです
原本は使い回せるので、多くても3部くらいあれば十分な気がします
というかその前に、役所の方で『そんなに必要ですか??』と聞かれますし、司法書士さんにも『実はそんなに要らないんですよねー』と云われました笑(先に司法書士さんのところに行っておけば良かったと後悔OTL)


長くなるので続きます

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身内が逝去しました(備忘録その②)

引き続き、身内が亡くなったときにやることや心構えなどなど



病院から自宅に遺体が運ばれると、まずはお坊さんに『枕経』をあげて頂きます
父が足繁く通っていた寺院があって、葬儀のことはそこのご住職に一任
友人も沢山いたので、わからないことは色々聞きました
本当にお世話になりました‥‥

宗派によって葬儀のやり方、果ては祭壇の仕様までも違ってきます(父の宗派の場合少し面倒臭い面もあったのですが、そこは割愛します)

枕経が終わると、まずは一回目の『寝ずの番』を過ごします
蝋燭の火や線香を絶やさず、家族が交代で寝ずの番です
今は蚊取り線香みたいな渦巻きの線香があるので、仮眠をとる時間も十分とれます
寝る時間があるなら、少しでも寝ておくと良いです

朝、葬儀屋さんと打ち合わせ
主に人数の最終確認、遺影の写真の手配

そうそう、遺影に使えそうな写真が全くなく、スマホで撮った画質の悪いものを引き伸ばしてもらいましたOTL
最悪の場合は運転免許証を使うのもアリですが、葬儀屋さんは『あまりおすすめしない』とのことでした
免許証は真面目な顔してますしね‥‥それなら、多少画質悪くても故人の自然な表情のものの方が良いと思います

それから、午後には納棺師さんがいらして『湯灌』をして頂きます
湯灌が終わると、スーツを買いに出掛けました
義母から『喪主ならきちんとしたスーツ買え』と云われ‥‥胸が痛い笑
動きやすいようにパンツスタイルで葬儀に出ようと思っていたのですが、『それはあかん』と周りに一蹴されOTL
まぁ、裾上げの時間もなかったので‥‥ぱりっとした黒のフォーマルスーツと鞄、パール、靴を大急ぎで買って帰宅
今後はどのシーンにも使えるということを考えて、フォーマルスーツは絶対に一着持っておくべきです
特に葬儀は、いつあるかわからないですしね‥‥

泊まりの準備をして、遺体を葬儀場へ運んでもらいます
親族で夕食を済ませ、一足先にスーツに着替え、メイクもして(言わずもがな、厚化粧はNGです)、髪も纏めて気合いを入れます

受付やなんかは葬儀屋さんに丸投げ(ぶっちゃけそれどころではありません)
喪主席に着席し、ご住職が来るのを待ちます

式が始まると、葬儀屋さんの指示に従ってお焼香
念仏やお経は眠気を誘いますが、逆に頭は冴えてました
長い長いお経読みが終わって(私たち夫婦は『フルコーラス』『アンコール』と呼んでます笑)、ご住職に戒名の意味なんかのお話を聞き、参会された方をお見送りして葬儀は終了です

その後は夕食、二回目の寝ずの番です
翌日の告別式に響くと思いつつも、朝方まで起きてました
こういうとき、大人だけでなく子供がいると場が和みます
子供たちはギャンスカ走り回ってましたが、それくらいの方がしんみりと過ごさなくて却って良いのです(義母の言葉です)
故人も、賑やかな方が楽しく過ごせると思います
そして、気が張ってるので意外と寝なくても何とかなるものです
でも、寝る時間があるなら寝ておくべきです‥‥

翌日、告別式
ご住職の都合もあり、朝一で行いました
通夜に来られなかった方がお見えになることもあるので、香典返しを追加してもらいます
宗派によって違いますが、今回は告別式の後に『繰り上げ法要』を行いました(『忌中引き』も宗派によって違います)
全て終わると、火葬場へ向かいます
火葬の間に食事を済ませ、皆で骨を拾います
骨壺に納め、一旦葬儀場に戻り、会計を行います
見積もり額よりも若干少な目でした
それでも、大量の諭吉が飛んでいきましたOTL

帰宅したら、葬儀屋さんに祭壇を作ってもらい、遺影と位牌、骨壺などを置き、四十九日まではその状態です
自宅に来てくださるご友人もいらっしゃると思うので、領収証と共に香典返しを自宅に控えておきます

結局、旦那の正月はほぼ無いものとなってしまいましたOTL
連日寝不足なのもあり、私もこの日は爆睡でした
本当に忙しいのはこれからだと気を引き締めるも、何も変わらない日常が訪れるのです‥‥


次回は、役所の手続きなどをお送りします

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身内が逝去しました(備忘録その①)

前回の日記でも書きましたが、身内が逝去しました
亡くなったのが元旦でして、あまりにも忙しく紙に書き留めておく暇もありませんでした
思い出し思い出しになりますが、何らかの形で誰かの役に立てば良いな、程度に書き残そうと思ってます
また、私の場合家庭環境が少し特殊で、レアなケースの場合もあったかも知れないのですが、その辺は濁しながら(あまり必要の無いことは割愛して)書きます
まぁ、全て同じ死や葬式なんて有り得ないんですけどね‥‥出生も死も、十人十色です


ではまず、前置きとして
◆亡くなったのは私の父親(独居、世帯主)
◆元旦に死去(エライ日に亡くなりました‥‥)
◆喪主は私
◆父の実子は戸籍上私のみ(法定相続人の話)
◆婚姻歴、離婚歴あり(相続に関わります)
◆私は結婚している(姓が変わっているので、相続の手続きに親子関係を証明する必要があります)
◆特に遺言などを残していない
◆父は老齢基礎年金(所謂65歳から貰える年金と呼ばれるものです)を貰わず、現役で働いていた

他に大事なことがあれば追記していきます


まず、亡くなるまでのお話
父は元旦に、病院で亡くなりました
早速、葬儀屋に連絡
前日の大晦日に、義父から「葬儀屋の電話番号を控えておくと良い」と云われ、以前使わせて頂いた葬儀屋の電話番号を教えてもらいました
その葬儀屋さんは私の自宅から近く、遺体は病院から自宅、自宅から葬儀場に運ぶことを考慮して決めました
以前使わせて頂いたとき、単純に「ここ、良いな」と思ったのもあります(食事や部屋の広さなど)
葬儀屋によって値段が違ってくるので、下調べしておくと良いと思います
場合によっては身内の会社がスポンサー(?)になっており、割引がきくケースがあります

それから、父の会社の方、かなり親しい友人の方に連絡しました
人数にしてみれば数えるほどですが、その方から沢山の方々に父の訃報が伝わりました

自宅に引き上げると、葬儀屋さんとの打ち合わせに入ります
普通は私の旦那が喪主、私が施主になるのが一般的ですが、今回は私が喪主を務め、施主は立てませんでした
私が男なら問答無用だったのですが、「旦那と私、2人で喪主」という私の希望も込めて‥‥
一般的には配偶者(旦那が死んだら妻、妻が死んだら旦那)、配偶者が居なければ血が近い順(父が死んだら子供)に喪主を務めるケースが多いですね
ぶっちゃけ誰が喪主でも良いと思いますが(かなり乱暴な云い方ですが)、こういう状況でも周りをきちんと見られる、冷静に動ける人がなるのがいちばん良いかもしれないですね

元旦だということもあり、またお坊さんのスケジュールも詰まっていたので、翌日2日に通夜、3日に告別式を執り行うと決めました
打ち合わせは二時間くらい‥‥急ぎでもそれくらいはかかりました
父が現役で働いていたこと、この三賀日に式の全てを終わらせるということ、また新聞社の休刊日を挟んでいたので、新聞のお悔やみ欄には「葬儀終了」の旨記載してもらいました

身内の食事と通夜振舞い、香典返し、引き出物、祭壇のグレード、火葬場までの移動車のグレードなどなどなど‥‥細かいことは旦那と相談して決めました
あまり多目に用意しても、参列者や通夜の晩に泊まる人が少なければ無駄になってしまいます
また、足りな過ぎても格好がつきません
この段階ではまだ見積りなので、修正のきくものは人数の確認などを何度も行うことをおすすめします(葬儀屋さんも何度も確認に来てくれました)
香典返しや引き出物は使わなければ後で返金できます

とにかく、「なるべくお金を使わないように」と葬儀屋さんには伝えておきました
我が家がそんなに裕福ではないからです沈
そうは云っても、ほんとに大きな額がかかります
あまりに見窄らしいと故人が可哀想‥‥とかは考えなくても良いと思います、故人はもうそんなこと考えられない身体になってるので(乱暴な云い方ですねすみません)

亡くなった方が現役で働いている場合、現役を退いていても重役を勤めていらした場合は、家族葬ではなく一般葬にすることを強く強くおすすめします
いちばんの理由は、『香典がハンパないから』です
香典のみで葬儀代が賄えてしまうことも十分に考えられます
葬儀を執り行う方に資産があまりない場合は、前以て通帳や現金を預かっておくなどしておくのもアリです



一先ず今回はこの辺で
次は葬儀当日の流れなんかをお送りします

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